品質あっての商売繁盛

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今週は早朝、⼣⽅に野菜の収穫、⽇中にものづくり補助⾦コーディネーターと⼆⾜の草鞋の⽇々でした。⼟づくり、草むしりといった地道な作業と違って、精魂込めて育てた野菜の収穫は楽しいです、楽しいんだけど・・・毎年同じように育てても、出来栄えはバラバラ。


理由は、良かった点、改善すべき点を次に活かせていないからです。路地で季節野菜を育てているため、基本的には同じ品⽬は⼀年に⼀度しか栽培できません。⼀年経つと前年のことは忘れますよね。その結果、毎年振り出しに戻っての繰り返しだったのです。10 年以上も栽培しているのに我ながらもったいない。先ずは出来ることから始めようと、昨年から品種、⼟づくりに使った堆肥、植え付けした⽇、収穫した⽇、収穫した野菜の品質、所⾒を記録に残しています。


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今年は、にんにくの出来がイマイチでした。例年との違いは、株間が狭かった点、相性の悪い⽟ねぎを隣で栽培した点、⽔はけがよくない場所で栽培した点です。来年は改善しよう。

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梅は、⼿をかけていないにも関わらず、傷も少なくきれい。理由は・・・分かりません笑。

■お伝えしたいこと

農業をしていて、少々品質が悪くても、きれいなPOP を作って「無農薬で栽培した証拠、安⼼安全です︕」とアピールするだけで、それなりに販売できてしまう気がします。しかし、次回お客さんが来店した際、他に⾒栄えの良い無農薬の野菜があれば、そちらを購⼊するはずです。マーケティングが先⾏して品質の伴わない商品は、⼀時的な売上に終わってしまいます。決してファンにはなってくれません。

売上アップの条件は、①既存客の購買頻度アップ、②既存客の購買単価アップ、➂新規客の増加です。売上アップには新規客、既存客いずれも増やす必要がありますが、既存客は、⾃社商品の購⼊を通して接点があるため、再購⼊を促すための戦略⽴案、実⾏が容易です。⼀⽅、新規客は⾃社商品と接点がないため、①認知する、②興味をひく、という⼆つのステップが既存客へのアプローチより余分にかかります。

また、⾃社の商圏にいる新規客の数には限りがあります。既存客がリピーターになってくれないと、新規客が枯渇した時点で売上は減少に転じてしまいます。

■まとめ

・先ずは商品⼒を磨くこと、マーケティングは商品⼒を磨いた後のステップ

・既存客がリピーターになっていない場合は、新規客の獲得よりも既存客の囲い込みを優先する

・既存客の獲得コストは、新規客の獲得コストよりも低い