不況は中小企業にとってチャンスだ

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今日から10月がスタート!!

消費税の引き上げ、景況感の悪化など世間は暗いニュースであふれていますが、病は気から。気持ちはポジティブ全開で参りましょう。ということで本日は、「不況は中小企業にとってチャンスだ」というお話。


突然ですが、景気動向指数という言葉を聞いたことはありますか?

内閣府のホームページによると、景気動向指数とは ”生産、雇用など様々な経済活動での重要かつ景気に敏感に反応する指標の動きを統合することによって、 景気の現状把握及び将来予測に資するために作成された指標である。” とのことです。

簡単に言えば、景気に敏感な指標(東証株価指数など)により、今の景気、将来の景気がどのような状況なのかを客観的にみてみよう、というもの。

その中でも代表的な指標として、新規求人数、実質機械受注があります。いずれも実際の景気に先行して動くことから、先行指数と呼ばれています。一般的に景気が悪化しそうになれば、採用や設備投資を控える企業が多いため、イメージがしやすいのではないでしょうか。

さて、前置きが長くなりましたが、ここから本日お伝えしたいこと。

以前、業績好調な金属加工業を営むA社長が語っていた、当たり前だけど奥が深いお話。

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不況に突入した時に攻めに転じる

景気が良い時は、どの企業も設備投資をするため、設備の納期が長期化し、売り手優位で設備代金が高止まりする。また、求人を出しても大企業に求職者が集中して、中小企業は優秀な人材を獲得することが難しい。そんな時は、設備投資を我慢する。求人も無理をしない。ただただ目の前の繁忙をこなし、経営体力をつけて機会を伺うのです。

世間が不況を意識して、求人や設備投資を控え始めたときがチャンス。今まで温めた構想を実現するため、設備を投資する。周りは設備投資をしないため、設備メーカーは自社を大事にしてくれる。そして、積極的に求人を出す。世間は求人を出していないため、本当に欲しい人材が獲得できる。

景気の良いときに、いかに我慢ができるか。そして、景気が悪化して世間に閉塞感が漂うときにいかに勇気を持って攻めに転じることができるか。これが我が社の業績が好調な秘訣です。
 

まとめ

一般的に景況感が悪化すると、節約、我慢して耐え忍ぶという考えに陥ります。私も同じ思考です。現在、ものづくり補助金に深く関わっているため、設備投資の勢いが落ちていることを肌で実感しています。そんな時、ふとA社長の顔が頭をよぎり、虎視眈々と設備投資と採用の機会を伺っているのだろうなと思いました。不況は中小企業にとってチャンスだ!そう自分に言い聞かせる今日この頃です。